・妻:37歳
・旦那:39歳
・結婚歴:6年
どんくさい男に呆れています
私の夫の最大の欠点は要領の悪さです。
真面目で基本的には穏やかな性格なのですが、何をやっても時間がかかり毎日イライラ・ハラハラさせられています。
夫は自分の計画やペースを崩されることが大嫌いで、予定が狂うとパニックになってしまいます。
そういうこともあって、パニックになると怒鳴り散らすので夫が何かをするときには上手く先回りをしなくてはなりません。
本当は家事の手伝いなど何もしないでくれるほうが助かります。
それでも、手伝いをしているという実感が欲しいようで、皿洗いやゴミ捨てなどをやろうとします。
掃除機で大ケンカ!つちに離婚!?
離婚という言葉まで出るほどの大きなケンカになったのが、掃除機での掃除についてでした。
当時は長男を妊娠していて、出産予定日を過ぎてもなかなか産まれないのでソワソワしていました。
夫の仕事が休みで、もうすぐ実家から母が手伝いに来てくれることになっていたので掃除機をかけてくれることになりました。
ちょっと嫌な予感がしたのですが臨月の体では動きにくく、夫に任せてしまいました。
2階建ての2階部分の部屋から掃除機がけがスタートしました。
夫のことだから2部屋で30分はかかるだろうと思い、私は1階で食事の支度をすることにしました。
食事の準備ができて、1時間経っても夫は降りてきません。
掃除機の爆音は鳴り続けているのでだんだんイライラしてきました。
ついに限界に!
2時間経ち我慢の限界になったので、2階に上がって夫の様子を見に行きました。
すると夫は掃除機を抱えて、天井を一生懸命に吸っていました。
夫によると天井から埃が落ちてくるから「天井からきれいにしないと意味がない」と思ったそうです。
その後、2部屋の天井が終わり床の掃除が始まりました。
結局6畳の部屋2つに5時間以上かかり、時刻は夜の9時を過ぎました。
近所迷惑だからそろそろ止めてほしいとお願いしましたが、夫は狂ったように階段の掃除を始めました。
70平米の一軒家の掃除機がけに丸2日かかりました。
掃除機の音にうんざりした私は夫に文句を言ってしまったのですが、お手伝いをしたという気分でいっぱいの夫は何で怒られるのか分らない様子でした。
夫に逆ギレされ大喧嘩になり、その明け方に陣痛が来て息子が産まれました。
どうやって夫に伝えるべきか悩みました
要領の悪さについて夫には、じゅうぶんに気を付けてソフトに話しました。
自分が遅いことにそれまで気が付いていなかったようで、最初は認めようとしませんでした。
なので、それからは夫の遅さが分るシーンに出くわすたびに指摘し思い知らせました。
容量の悪さを気付かせるために
まず食事のスピードが遅いので、誰かと一緒に食べるときには早さの違いを指摘しました。
夫は夕食を食べるのに2時間以上かかるのですが、私の実家は30分もかからないので母が来たときは自分の遅さを実感できたみたいです。
皿洗いも夫の女友達が遊びに来たときに、彼女の前でやってもらいました。
「8枚の皿を洗うのに45分かかる人なんて生まれて初めて見た!」
と、彼女は大爆笑して、夫も自分が普通ではないことに気が付いたようでした。
夫はだんだんと自信を失い、今まで仕事が長続きしなかったのは「要領の悪さが原因だった」と分ったようでした。
生まれ変わった夫に満足!
それからは夫は何をするときにも、スピードを意識するようになりました。
不器用なのでスマートにやることはできません。
緊張しながら生活するようになり、スピードだけは上がりましたが失敗も増えました。
よかったのか悪かったのかは分りませんが、今の夫だと家中に掃除機をかけるのは3時間強くらいです。
私なら1時間でできるのでそれでも遅いですが・・・。
意識は変えてくれたので、「まぁ満足」ということにしています。
夫に一応感謝の気持ちを伝えようと思い腕時計をプレゼントしました。