集中力のない子供も変われる!
うちの中学1年生の息子は自宅学習をするとき、まったく集中力がありませんでした。
特に漢字練習や計算練習など作業的な学習の場合、驚くほどの集中力のなさで1ページに何時間もかかることもしばしばで・・・。
何時間もかけて取り組んだ結果、結局ほとんど頭に入っていないなんてこともあり、本当にイライラさせられました。
集中力を上げようと私も必死に声をかけ、付きっ切りで学習をさせていたんですが、おたがいストレスが溜まるだけなんですよね。
我が家の息子と同じように「うちの子は集中力がなさすぎる!」と感じていらっしゃるお母さんは少なくないと思います。
集中力がないのは勉強が大好きじゃないから!
勉強が好きでたまらないというお子さんが世の中にはどれくらいいるのでしょうか。
ある調査では小学生で勉強がとても好きと答えたのが10%ほど、まあまあ好きと答えたのは50%ほどでした。
残りの40%はあまり好きではない、嫌い、分からないと答えたんです。
自ら進んで集中して学習が出来るのは勉強がとても好きな10%ほどの子供でしょう。
子供は好きなことにはものすごい集中力を発揮するんですよね。
学習に集中出来ない我が家の息子も大好きなTV番組を見ている時や、工作をしている時は周りの音が聞こえないくらい集中しているんです。
じゃあ勉強が「大好き」になればいいんですけれど、簡単にはいかないですよね。
特に漢字や計算などの作業的な学習が「大好き」になるのは大人でも難しいのではないでしょうか。
しかし大好きじゃないから取り組まないでいたら、どんどん学校の勉強に付いていけなくなるのは目に見えています。
それならば、子供が苦痛に感じずに取り組める方法を探すしかないんです。
学習に集中して取り組めなければ作業を止めてみる
我が家では作業的な学習を完全に止めてみました。
例えば漢字の学習の場合ですが、練習はもうしなくていいから1回だけ完璧に覚えるように書くように言いました。
すると不思議なことにすごい集中力を発揮し1回で完全に覚えて見せてくれました!
計算の学習でもドリルの一番最後の問題だけ絶対に間違えないようにやるように言いました。
そうすると、やり方が分からなければ自ら教科書をみて勉強しなおし、完璧に問題を解けるよう工夫を始めました。
お子さんが受験をするとき必要な能力は作業をきちんとこなすことではなく、短い時間で自分の知識に替えることです。
大人になって仕事をするときに重要な事は、作業を黙々とこなせるかよりも、創意工夫をし、いかに時間を短縮して自分の能力を発揮出来るかですよね。
作業的な学習を無理してさせたばかりに勉強が嫌いになってしまったら元も子もありませんね。
集中して取り組めないと嘆いているお母さんはぜひ作業を止めてみることをお勧めします。
ただ、「漢字は1日1ページ」「計算ドリルは毎日やる」など学校で決められている場合もあります。
この場合、学校の教師の評価が気になるならやはり作業は必要かもしれません。
作業、決まりが多い日本の学校では同じようにできなければ悪とされる傾向が強いので難しいところです。
「学習のやり方は人それぞれでいい。」という教師が増えればいいのですが。
「作業」を止めてみた結果・・・
我が家は作業を小学校3年生の時に辞めて、今中学1年生ですが、漢字テストでは毎回100点を取ってきます。
算数のテストも悪い点数を取ってきたことはありません。
息子には、作業をしなくてもいいが、テストで結果が出せないなら作業をするように言い聞かせています。
結果が完璧なら、誰も文句はないですから。
息子は、作業をしなくても良い点数が取れるようになったことで自信が付いたようで、自宅学習に自分から取り組むようになりました。
作業をしないことで短い時間に集中学習する力が身についたんです。
集中力がないと思っていたお子さんは、実は作業的な学習が嫌いなだけかもしれません。
ぜひ一度、短時間集中学習に取り組んでみることをお勧めします。
【投稿者】ちえタン